明治の風情漂う上質な短編

『五階百貨店』。
それは店名ではなく、地名だそうです。
明治初期、ここに聳える五階の塔のそばに茣蓙を敷いて物を売る人々が現れ、ここへ行けば手に入らないものはないと言われたとか。

さて、このお話は、家が傾き家財を売ろうとする青年の視点で始まります。
彼から品物を買おうとする人の方にも何やら事情があり――?

明治という時代の色が存分に楽しめる本作。
こういうものが書ける方は少ないといつも思います。
一瞬でその時代に連れて行ってもらえます。

皆様も明治の風情をお楽しみください!