占い好きが異世界で生き方を探す。──紙と火による秘教式技法

キャンドルを買いに出た休日、気づけば地下世界にいた。
慌てず、まず紙を広げ、自分の立ち位置を確かめる。

占いは未来を当てるためではない。
動かないため、動きすぎないための基準だ。

紙と火を用いて、深く潜らず、一歩だけ進む。
静かな滞在記。


※第1章終了まで毎日更新予定



⚠本作には
トートタロットをはじめとする実在の占い体系、および作者独自に構築したスプレッド（展開法）を用いた占い描写が含まれます。

占いは未来予言や万能の力としてではなく、
状況把握や判断補助の技法として描写されます。現実の占い実践とは異なる解釈・表現が含まれる点をあらかじめご了承ください。