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概要
全て過ぎ去った、あの場所へ
昭和二年、秋。
静岡鉄道、狐ヶ崎駅。
清水に住む祖母の見舞いのため、
わたしは汽車に乗った。
手には万葉集と学生鞄。
車内で氷蜜柑を買い、歌を詠み、
すすき野で狐を見る。
そして、
わたしは知らない遊園地に着いてしまった。
——その男の子は、
常世の匂いがする。
静岡鉄道、狐ヶ崎駅。
清水に住む祖母の見舞いのため、
わたしは汽車に乗った。
手には万葉集と学生鞄。
車内で氷蜜柑を買い、歌を詠み、
すすき野で狐を見る。
そして、
わたしは知らない遊園地に着いてしまった。
——その男の子は、
常世の匂いがする。
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