カァムオンは、ベトナム語では「ありがとう」というらしい。

レビュワーが初めて、終電を逃した後呆然と、新大久保と呼ばれる街に足を踏み入れたときは唖然としたことを覚えています。

当時は二十歳そこそこで、何も知らなかった私は日本の、それも東京の、それも新宿にこんなに近い場所にこんな世界があった、なんてことを知らなかったのです。


こちらのエッセイを書かれた作家先生の住んでいた町は、より多国籍だったようでして。
日常的に海外からやってきた方と接する事が多かったのだとか。

作家先生は、このまちで生活し、空手を習いながら暮らしているのだそうです。



市から配られるゴミ袋には、
英語、日本語、スペイン語、ポルトガル語、タガログ語、ベトナム語、中国語が書かれていたそうです。

悲しい事件も起きます。発砲事件などの、物騒な事件も起きますが、
出身国は違えども彼らも人間。
笑もすれば、お礼を言ったりも当然します。


このエッセイは、そんな私たちがまるで知らない非日常を覗ける小窓となってくれそうです。



ご一読を。