スクリーンを離れて隣人と話そう。
- ★★★ Excellent!!!
昔々、自分が子供の頃は、日本はまだまだ単一民族国家だった。
近所に外国人はほとんどおらず、外国人のような風貌の日本の子供は学級でいじめにあった。そんな時代を経験したが、数十年で世の中は様変わりした。
ネットの普及、スマホの普及、海外渡航が珍しいことではなくなり、自分と世界の距離がぐっと縮まった。そんな時代の流れを経てのいま。
外国人との共生が当たり前になり、日本人間での価値観の共有もなくなった、個の時代である。
筆者のリアルに基づいたこの話は、我々の日常の一部と必ず繋がっている。
ここで京都の町屋文化のような、お節介愛を外国人の方々が実践していることに新鮮さを感じた。
これは日本人が忘れかけているものに違いないから。
スクリーンを離れて、隣人と話そう。外国人だからではない。日本人ですら外国のように離れてしまった心を、もう一度繋ぐ行為に違いないから。
素敵なエッセイでした。