サバイディー、きみの微笑みをもう一度
- ★★★ Excellent!!!
タイに初めて来た遠野が、不動産屋の五十嵐さんと出会い心を通わせる恋物語。
すごいのは文章の五感描写。「異国の香りがまとわりつく」「スイカの凝縮された甘さ」「涼しい風が頬を撫でる」で読んでるうちにタイの暑苦しさが蘇る。
会話の自然さも秀逸で、「遠野様」から「遠野さん」になる距離の縮まり具合がリアル。
タイ駐在生活のディテールも本物すぎる。
抑制された文体で余韻深く、海外経験者なら共感間違いなし。
ルーフトップバーの告白から最後のメールに至るまで、静かな感動が続く。
読んだ瞬間タイの空気が肌に感じられ、温かい希望が残る恋愛小説好き必読の傑作。