因習村にて

民俗学を研究している穂積渉が、バイクである村に辿り着くところから物語がはじまる本作。


因習村の雰囲気がとても閉塞的で、じめじめとしていて、読んでいてまるでその場にいるかのような錯覚に陥ります。


村にはいくつか掟があります。
ひとつが丑の刻に振り向いてはいけないというもの。
これがとても怖かったです。

あなたの時計は合っていますか?

閉塞した村特有の空気を書かれるのがとても上手く、因習村を読むのが初めての私でも、これが因習村というのかと、とても納得させられました。

もっと読みたかったと言うのが読後にいちばん思ったことです。

静かに迫りくる恐怖。

あなたもこの因習村へとお越しになりませんか?

ぜひ、オススメします…!


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