因習村にて
- ★★★ Excellent!!!
民俗学を研究している穂積渉が、バイクである村に辿り着くところから物語がはじまる本作。
因習村の雰囲気がとても閉塞的で、じめじめとしていて、読んでいてまるでその場にいるかのような錯覚に陥ります。
村にはいくつか掟があります。
ひとつが丑の刻に振り向いてはいけないというもの。
これがとても怖かったです。
あなたの時計は合っていますか?
閉塞した村特有の空気を書かれるのがとても上手く、因習村を読むのが初めての私でも、これが因習村というのかと、とても納得させられました。
もっと読みたかったと言うのが読後にいちばん思ったことです。
静かに迫りくる恐怖。
あなたもこの因習村へとお越しになりませんか?
ぜひ、オススメします…!