ただただ、ポムを飼いたくなります。

その日、主人公が拾ったのは、なんと形容したらいいのか?
不可思議な毛玉にございました。

大きさはテニスボール。私のイメージだと、まっくろくろすけ みたいなことですかね?


こいつが「ニイ」となくものでして。
世間に揉まれ、恋人と別れ、
心が疲れ切っていた主人公は、その毛玉を拾って帰り、「ポム」と名を与えるのでした……。

基本、ポムはなんでも美味しそうに食べます。

そして、ここがなんとも不可思議なのですが……



人間のストレスを吸い取ってくれるのだそうです。ポムは。

まあ実際に、猫を撫でる。犬を撫でる。こう言う行為は、人間に幸せ効果を与えると言われております。
これもそれかしら?

しかし、それはまるで、精神安定剤の如く効き目があるのです。なんと言ったって、満員電車すら気にならない。恋人との別れも気にならない。

ああ!! 欲しい!! ポムが欲しい!!



……この世の中に、ポムを求める人間は如何程いるでしょうな。



そして主人公はポムに全てを許していきます。

ポムは、周りに幸せをばら撒きながら、大きくなっていきました。



……



私はね、個人的にこの「ぽむ」は、人間に与えられた心のロキソニンなんじゃないかと、そう思ってるんですよ。

最終的には、とんでもないことになりますが。


もういいよ。全部飲み込んじゃってくれよ。ポム。




かわいいしかない幸せの詰まった五千文字。

ぜひ、ご一読を。

















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