それは最初から、持っていた。
- ★★★ Excellent!!!
これも一つのアポカリプスと言えるのでしょうか。
地球の七割は海つまり水ですが、この世界ではその水が全て干上がってしまいました。
太平洋は、巨大な砂漠になりました。
このような状況でも人間は逞しく生きているようで、
つまりは……
環境に順応して進化をしました。
この新人類は、砂を主食としておりましたが、それ以外は人間とは変わらないようです。
ここに、
二人の少年少女。
彼らは、今でもこの地のどこかに存在するという「水」を探しに旅に出ています。
それは「ウォーターワールド」などと呼ばれておりましたが、
まさに『砂を食むような生活』をしている彼らです。水なんて見たこともなければ、信じようともしません。
それでも旅立つ彼ら。
少年の方は、向こう『みず』な部分のあるヤンチャな男の子。
女の子の方は冷静でまさに『水』先案内人と言ったところでしょうかな。
しかしアクシデントが。
女の子の方、アンが怪我をしてしまいます。
置いていってほしいと懇願するアンを、少年エドは見捨てることができません。
さて、どうする。そして、水はどこにあるのか……?
枯れてしまった世界は、再び潤うか。
少年少女の冒険譚。
ご一読を。