それは最初から、持っていた。

これも一つのアポカリプスと言えるのでしょうか。

地球の七割は海つまり水ですが、この世界ではその水が全て干上がってしまいました。

太平洋は、巨大な砂漠になりました。


このような状況でも人間は逞しく生きているようで、
つまりは……

環境に順応して進化をしました。

この新人類は、砂を主食としておりましたが、それ以外は人間とは変わらないようです。




ここに、
二人の少年少女。

彼らは、今でもこの地のどこかに存在するという「水」を探しに旅に出ています。
それは「ウォーターワールド」などと呼ばれておりましたが、

まさに『砂を食むような生活』をしている彼らです。水なんて見たこともなければ、信じようともしません。


それでも旅立つ彼ら。

少年の方は、向こう『みず』な部分のあるヤンチャな男の子。
女の子の方は冷静でまさに『水』先案内人と言ったところでしょうかな。


しかしアクシデントが。

女の子の方、アンが怪我をしてしまいます。

置いていってほしいと懇願するアンを、少年エドは見捨てることができません。


さて、どうする。そして、水はどこにあるのか……?




枯れてしまった世界は、再び潤うか。
少年少女の冒険譚。


ご一読を。























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