「埋めるわよ!」が口癖な暴君ガール。その子との肝試しの先で見たものは?

 このワクワク感、ホラーなような青春なような。「小さな冒険」な感じがとてもいいです。

 主人公の「僕」は幼馴染の暴君体質なあかりちゃんと一緒に「人魂が出る」という土地に行くことに。
 断ろうとすると何度も「埋める」と脅してくるあかりちゃん。

 この辺の暴君なフレーズというかこだわりが妙に可愛いです。

 そうして人魂の出る場所に行く。女の子と二人で肝試しな感覚。ガチホラーなら怖いことが起こりそうだけれど、そうでないなら「素敵んぐ青春イベント」にもなる雰囲気が!

 そういう羨ましいようなシチュエーションの先で、二人が見ることになる「真相」とは。

 この感じがまた、昂揚感があって良かったです。女の子との肝試しの先に見つけるもの、としての答え。「少年」にとっての「非日常」で「未知」なもの。
 自然と胸の中が満たされる、素敵な物語でした。