【完結】最後の一糸が結ばれるまで、言葉にできなかった敬意を込めて

この物語は、完全な一枚の布として織り上がるのを待ってからレビューしたい、そう思わされるほど、誠実で、緻密な美しさに満ちた作品でした。

読んだ皆さんの心に、新たな糸が織り込まれること間違いないと思います。

ネタバレなしでうまく言語化出来るかわかりませんが、​わたしなりにこの作品の「糸」をお伝えしたいと思います。

​① 主人公と少女たちのやりとり
主人公が訪れた村で出会う少女たち。その不思議なやり取りは、あなたの頭を悩ますかもしれません。そのやり取りの奥に思いを馳せる時間が魅力の一つです。
主人公という一人の人間に見つめられ、確かな輪郭を持っていく。誰かに想いを大切にしてもらうことで人はようやく存在できるのだという、切なくも温かい救いをわたしは感じました。


​② 解釈と考察が深まる、重層的な世界観
「白」という色の多義性や、少女たちの関係性。読む人によって様々な解釈や考察が生まれる深みを持っています。読み終えた後、「他の皆さんはどう感じたのだろう」と、誰かと感想や解釈を共有したくなるような不思議な引力がある作品です。


​③ 完結後に広がる、物語のさらなる彩り
物語が最高の形で完結を迎えましたが、これからキービジュアルなども公開されるそうです。視覚的にもこの「白」の世界が広がっていく期待感があります。物語の余韻を大切にしながら、その後の展開も楽しみになります。


​ 誰かの想いを共に運び、それによってみんなが存在できる。そんな、人との繋がりの根源に触れるような読後感でした。

あなたも一緒に、この物語を最後まで見届けませんか?

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