……と、彼が思考した時間は、0コンマ何秒なのだろう。

のっけから悲報で申し訳ないのですが、とある科学者が亡くなりました。
ノーベル賞を目指していたようで、残念でございます。

で……


生まれた先がニュートリノという素粒子なんだとか。
それがどれだけ小さいかというと、電気的な電荷を持たず、ほとんどの物質と反応しない。すなわち透過してしまうほどなのだそうで。それは光の速さで飛び回り、人間をもすり抜けているのだそうです。


だからこれはですよ?

一言で言ってしまうと、科学者は亡くなった後、幽霊ではなく、『幽霊粒子』になった。と。お後がよろしいようで。このような話にございます。



何せ光の速さで飛び回っているものなので、彼はあっという間に地球を飛び越し、
今は宇宙で果てしない思考を繰り返していると。

なんだか物悲しいように感じますが、本人は幸せそうです。



今はどの辺りを飛んでいるのか。

皆様もご一緒に思考してはいかがか?


ご一読を。












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