やさしい言葉で閉じ込められる日常

やさしい言葉で綴られているのに、どこか息苦しい。
夢の「い・ろ・の世界」と、現実の白く整いすぎた病院（屋敷）の落差が、読者の感覚を静かに揺らしてきます。

派手な出来事は起きないのに、
「この日常は本当に安全なのか？」という疑問が、いつの間にか胸に残る構成が秀逸でした。

童話のような文体の奥に潜む違和感が、この物語の核なのだと思います。
この“はじまり”の先で、チャーリーが何を見るのかを見届けたくなる一話でした。