遙か悠久の時の流れを懐に抱く中国の神話
『山海経』にも存在が記される金毛九尾狐
その大陸の大妖怪を先祖に持つ主人公の
島崎源伍郎は、人である父と妖狐の母から
生を受けた半妖狐。
これは彼の青春と、社会妖として高祖母盟友の立ち上げた雉鶏精一派の会社に入り
頑張る物語
この!物凄く魅力溢れる『妖怪ドラマ』の
堂々の…第四段!!
今回は雷獣のライバル雷園寺雪羽との
友情の深まりを軸に、自らの生い立ちや
恋、そして様々な場面に遭遇する島崎君の
非日常的な日常が展開する。
雉鶏精一派と対立する八頭怪や深淵の邪神
更には西洋のドラゴンレディに術士や呪詛など…諸々に入り乱れての物語。
これほどまでに魅力的な妖怪ドラマは
見た事がない。
妖怪を、あくまで『生き物』として捉え、
背景の丁寧な文献調査にも驚くところ。
とにかく、物凄くおススメである!!
四を読んでも良いけれど、ここは是非とも
一からじっくり読み始めるのが
良いと思う。