概要
これからも続くらしいこの人生に。 頑張ろうと、思えるだけの希望を。
母を亡くし、一人寂しく生活していた少年。ある日、唐突な心筋梗塞が彼を襲う。激しい胸の苦しみに耐えながら、母との思い出を噛みしめる彼。人生をあきらめかけたその時、一人の女性が目の前に現れた。胸のあたりまである長い白銀色の髪。ルビーを思わせる赤い瞳。思わず見とれそうになるほどの端正な顔立ち。右手には、巨大な鎌が握られている。
もしかして、死神?
彼女の正体は、死にゆく彼を迎えに来た死神。
そう。そのはずだった。
なのに……。
「もうお仕事嫌だーーーーー!」
ん?
あまりの展開に困惑する彼。そしてどういうわけか、ずっと感じていた苦しさが消え去っていて……。
人間の少年と死神の女性。二人が織りなす、不思議な物語。
「君に分かる!? やりたくもない仕事を強制される絶望が! 目の前
もしかして、死神?
彼女の正体は、死にゆく彼を迎えに来た死神。
そう。そのはずだった。
なのに……。
「もうお仕事嫌だーーーーー!」
ん?
あまりの展開に困惑する彼。そしてどういうわけか、ずっと感じていた苦しさが消え去っていて……。
人間の少年と死神の女性。二人が織りなす、不思議な物語。
「君に分かる!? やりたくもない仕事を強制される絶望が! 目の前
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!少年と死神の支え合い
母親に先立たれて一人で生きる少年が、死神のお姉さんに出会う短編現代ファンタジーです。リアリティの面では若干のツッコミどころもあるのですが、少年と死神のやりとりが面白く、一気に読めました。
少年と死神のお姉さんが、短い時間でお互いをささやかに支え合う様子が、上手く書けていたように感じました。やりとりは最小限なのですが、短編ですから必要最小限にしたのは正解かもしれません。その上で、大事なところはちゃんと書けていると思います。
ラストは、あえて含みを残す表現で終わっているのですが、抑えが効いていて良いなと思いました。短編らしく、余韻を感じさせてくれる幕引きです。
ほんのり心が温まり、読後には…続きを読む - ★★★ Excellent!!!救われるとは
最初の一文から、「ただいま」と言っても誰もいない部屋の空気や、頑張るしかない高校生の息苦しさがじわじわ伝わってきました。
そこに突然現れるのが、魂を刈る“こわい存在”ではなく、「仕事やめたい」と本気で嘆く綺麗な死神というギャップがたまらないです。
死にかけた僕と、仕事に押しつぶされそうな死神。
立場も世界も全く違うのに、「どれだけ頑張ったら報われるのか」というしんどさの部分で、ふたりが少しずつ重なっていくのが、とてもやさしく描かれていると感じました。
お茶を挟んで、お互いの本音がこぼれていく会話も魅力的です。
励ますというより、「頑張るって大変ですよね」とそっと寄り添うような言葉のやりとりが…続きを読む