事故物件だと思ったら、とんでもない話だった件

取り急ぎ序盤のみ拝読してのレビューです。
まず一言で言うなら、「色んな意味で面白い作品」。

事故物件×巨大蜘蛛という強烈な導入で始まりつつ、
第一話-6-まで読むと、その印象がいい意味で何度も裏切られます。

シュールな日常会話に笑っていたはずが、
気づけば千年単位の因縁と覚悟を突きつけられる構成が非常に巧み。
設定の独自性だけでなく、緩急の付け方が抜群で、
「ここまで読んで初めて評価が完成するタイプの作品」だと感じました。

まずはぜひ、第一話-6-まで読んで判断してほしい。
現代ファンタジーとして、かなり印象に残る一作です。