ひとは自分に都合のよいものしか見ない

ひとは自分に都合のよいものしか見ない。
しかも、それを「正しい」ことだと認識している。


ある女の子の死にまつわる、周囲の人々の話をまとめながら進む本作は、人間の善意の危うさや自己欺瞞を突き付けて来る。

いやあ、きつい。

自分も意識せずやっていそうだから、余計に。
(しかも、この「意識せず」なんて言い方している時点で言い訳じみている気がする)


まさに意味が分かると怖い話。

人の心の、どろどろした部分を覗き込みたい方、是非お読みください。

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