自殺してしまったある女子生徒の周囲の証言をドキュメンタリー形式で綴った作品なのですが、このお話の何が一番怖いかというと、自殺の原因を家族、同級生、教師、誰一人として理解していないことかもしれません。教職の過酷な労働というのが問題になる昨今、これはさらにその次の段階を啓示し、もしかしたら、既に教育現場でこれは起こっているのかと考えさせられる作品でした。
考えさせられるお話で読みいりました。読んで後、何とも言えない気持ちになりました。難しい問題を上手く表現した素晴らしい作品だと思います。
『中学生、合格発表後に校舎から飛び降りか』Xポストで冒頭を見た時、本当のことのようでドキッとしました。「一体、何があったのか!?」と驚くモキュメンタリー。同級生、先生、近所の人、それぞれの証言からそれらが徐々にあらわになっていきます。やさしくていいこ、とは一体なんなのか、考えさせられる話でした。
誰もが口を揃えて「優しくていい子」と評する少女が自殺した。彼女の周囲の人の証言を追っていくうち、歪ともいえる交友関係が見えてきます。何が彼女を追い詰めたのか。人を絶望の底に落とすのは、悪意だけではありません。もしかしたら、あなたの周りにもあるかもしれない。もしかしたら、あなたも何気なくやってしまっているかもしれない。モキュメンタリーとして綴られていますが、どんな怪奇現象よりもずっと恐ろしく残酷な現実を描いた作品です。周囲や自分自身を顧みようと思いました。ぜひご一読ください。
ひとは自分に都合のよいものしか見ない。しかも、それを「正しい」ことだと認識している。ある女の子の死にまつわる、周囲の人々の話をまとめながら進む本作は、人間の善意の危うさや自己欺瞞を突き付けて来る。いやあ、きつい。自分も意識せずやっていそうだから、余計に。(しかも、この「意識せず」なんて言い方している時点で言い訳じみている気がする)まさに意味が分かると怖い話。人の心の、どろどろした部分を覗き込みたい方、是非お読みください。