あなたは今も、しかめ面で

　書籍化している「邪祓師の腹痛さん」の新作。
　わたしはこのシリーズがドラマ化した時のＥＤ曲を勝手に想定しており、それはDREAMS COME TRUEの「やさしいキスをして」ということになっている。

　……ちょっと待て、最近同じレビューを読んだぞ。お前が同じことを書いてるのを見た。

　それは正しい。
　大隅スミヲさんの「メガネの探偵、二階堂」にも同じことをレビューに書いたから。

　使い回しかよ～。
　なめてんのか。

　そうではない汗
　あくまでもわたしの脳内のイメージにはこの曲がぴったりだな、というのに偽りはないのだ。ＯＰはいくらでもスピーディにスタイリッシュにカッコよく、あやかしと闘う場面を繋いで派手に作ってくれていいが、ＥＤはかなめちゃん、もしくはヒナコちゃん（大隅氏の作中の彼女）が、ややこしい男を遠くから見つめている感じがいい、と夢想していただけだ。

　ひと仕事終えて、アー疲れたという男を、そーっと見ている感じね。
　毛布なんかかけちゃったりして。その近くで眠っちゃったり。

　しかし同じ曲というのは芸がない。かなめちゃんが、ふっと見せる女の表情に寄せる曲がいい気がする。
　多彩な表情をみせてくれるかなめちゃんのいろんな一面を切り取り、
　YUKI「プリズム」、宇多田ヒカル「Flavor of Life」、ZARD「少女の頃に戻ったみたいに」このあたりなどいかがだろうか。

　かなめちゃんには恋心があるのだ。でもややこしい男は何を考えているのか分からない。
　何故ならそれが唯我独尊の卜部というややこしい男だからだ。地球儀に片脚かけて踏んでますんで。
　いやあなた、それでもかなめちゃんに惚れてますよね？
　誰かストレートに彼に訊いて。