優しさと再生のファンタジー、すべての“生きづらさ”に悩む人へ

 この物語、最初は“異世界転生ものかな?”と思って読み始めたけど、その想像を心地よく裏切られました。現代と異世界、両方の世界で孤独や痛みに悩む少女たち―― 姫和ひなとはるかの孤独や「癒しの力」が引き起こす誤解、その痛みが丁寧に描かれていて、現実の人間関係や生きづらさに悩む人ならきっと共感できると思います。

 特に、家族や仲間たちとの日常のあたたかさと、異世界から来た小太郎やチュチュとの絆がリアルで、読んでいるうちに自然と心がほぐれていく感じがしました。

 ファンタジーの壮大さと、現代の日常の繊細さが絶妙に混じり合っていて、現実に傷ついた経験がある人や、やさしい物語を求めている人におすすめです。深いテーマを持ちつつも、ふとした笑いやぬくもりがあり、幅広い世代の読者に届いてほしい物語です。

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