死んだことにされた侯爵令嬢、数字の力で闇を暴く

「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」、「世の中には3つの嘘がある。ひとつは嘘、次に大嘘。そして統計である。」などなど、数字にまつわる名言は多いですね。

本作の主人公エリアーナは王太子に婚約破棄されるだけで無く、財務長官を務める父共々「事故による焼死」で葬り去られようとする。
だが、それを予測していた彼女は自らの死を偽装し、辺境の砦に赴き、そこから再起を図るのでした。まずやるべきは、見捨てられ、このままでは「失血死」する砦の「死」を留めること。そのために砦の物資や資金の流れを追っていくエリアーナだった。

最初に挙げたように、人は数字で嘘を吐く。その嘘をいかに見抜き、どう修正していくか。物語は始まったばかりですが、数字で戦う異色の追放令嬢の活躍から目が離せません。

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