この腑に落ちる感。これぞミステリーの楽しさ

 ストンと腑に落ちるラストがとっても心地よかったです。

 「42キロはキツ過ぎる」。改めて突き詰めると本当に不思議な発言。

 42キロと言えば、フルマラソンの長さで有名ですね。そしていかにもマラソンをしそうな恰好の女性が、「今まで頑張ってきたのに」とどこか苛立った様子で「42キロはキツすぎる」と口にしているという。

 フルマラソンの長さなんてわかっているはずなのに、何を今更? それとも何か別の意味でもあるのか、と主人公たちはその理由について推理をしていくことに。

 そして明らかになる真相。「ああ、なるほど!」ととてもしっくり来る答えでした。
 一つの先入観にスポットを当て、答えがわかるとともに目の前がすっきりと開けるような感覚。

 これぞ謎解きの楽しさだな、と嬉しくなるような、ミステリーの醍醐味を味わえる作品でした。

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