「真実」が見えた瞬間に、一気に世界が広がっていく感じがしました。
マユミには現在「恋人」がいる。親友でもある同性のチヅル。彼女と過ごす日々を大切に思っていたが、なぜか不穏な光景がちらつくことがある。
「花壇の土の中から、人間の手が覗いている」
自分が殺して埋めたものだと思えてならない。でも、それは単なる夢であり、実際に自分が人を殺していることはない。
でも、なぜか既に経験したことのように鮮明に感じ取れてしまう。このヴィジョンは一体なんなのかと考えつつ、チヅルとの日々を過ごす。
そうして最終的に見えてくる真相。それによって、「世界」というものの怪奇で不条理な感じが一挙に襲ってくるようになります。
世界の持っている色というか、マユミとチヅルの間にある「絆の性質」というか。
ラストで明かされる、どうしようもない業の深さ。二人の間には「運命の赤い糸」があるのかもしれないけれど、その「赤色」は果たしてどんな「赤」なのか。
薔薇の花のような綺麗な赤? それとも、血のような赤なのか。見えていた風景が一変する終盤展開、必見です!