「一緒に世界を滅ぼしましょう」
by イケメン四天王 with にっこり。
普通に考えて、怪しいにもほどがある。その出だしだけでもう面白い。
そんな強烈な勧誘から始まるこの物語は、主人公イザベラの容赦ないツッコミと、四天王たちのどこかずれたアピール合戦がとにかく楽しい。しかもただ賑やかなだけではなく、四人それぞれの個性がきちんと立っていて、イザベラが揺れながらも流されきらないところも気持ちいい。終盤は彼女らしさがちゃんと決め手になっていて、最後までテンポよく読める。気軽に笑えて、キャラクター同士の掛け合いを楽しみたい人にぴったり。
異世界の魔法軍と、まさかこんなスウィートな展開が引き出されることになるとは。その異色設定にがっちり心を掴まれました。
イザベラは突如「異世界」に召喚されることになり、魔法陣の中に閉じ込められる。
呼び出したのは世界を滅ぼさんとする魔王の陣営。イザベラはそこの「四天王」に四方を取り囲まれることになる。
……だが、何か様子がおかしい。
どうも、呼び出した四天王たちはイザベラに触れることが出来ず、イザベラに「手を取ってもらうこと」で契約を成立させねばならないらしく。
そのため、「自分のことを選んで欲しい」と四天王(イケメン)たちはそれぞれイザベラにアピールすることになっていく。
ここから熾烈なる「逆ハーレム展開」が発生することに。
イザベラとしては、手を取ったら世界を滅ぼすことになるため、イケメン四天王たちの誘いを全て却下せねばならない。
だが、火・土・水・風の個性豊かな四天王たちも、「ツン」な顔を見せるイザベラから「デレ」を引き出そうとあの手この手で戦略を練って来る。
刺激されゆく乙女心。「キュン」を引き出されそうになり、思わず手を取ってしまいそうにも。
どうするイザベラ! 「ツン」のフェイズを出した以上、そこは「デレ」を見せてしまうというフラグを既に立ててしまっている。果たして、個性の異なる四人のイケメンたちのお誘いを冷たく拒絶し続けることができるのか!?
四天王のそれぞれの戦略も「なるほど」と思わせる本気で魅力的な話ばかり。そしてそれにぐらついてしまうイザベラの反応。
ラストもまさかの「四天王ならでは」な展開で「うおお!」と喝采を上げたくなる状態に。
新感覚な異世界ファタジー&逆ハーレムラブコメ、最高に充実した時間を送れること請け合いです!