普通に暮らすことは難しい。何故なら彼は、唯一無二の存在だから。

よくある異世界転生物とは違う、独特の世界観と人物像が魅力的です。

転生して臨んだ冒険、けれど仲間から裏切らて窮地に。
何とか助かった主人公ですが、傷心の上、自分の実力に自信がありません。
けれど実は、彼には他の誰にも真似できない『鑑定』スキルと潜在能力が備わっていたのです。

普通にのんびり生きようとしますが、周りはそんな彼を放っておきません。
行く先々で可愛がられ、頼りにされていきます。
その先にあるのは復讐なのか、スローライフなのか、それとも…？

テンポよく話は進み、次の展開が気になります。
決して派手ではなくてもこつこつ進化する姿に、親近感を感じてしまいます。
冒険とは剣や魔法だけではなく、ハーレムに囲まれたものでもなく、それぞれに与えられた場所や生き様がある、そんなふうに感じさせてくれました。

これからどんな結末に向かっていくのか、とても楽しみです。
この年末年始は、是非この作品に触れてみてはいかがでしょうか。