「静かな夜が、物語に変わる」

  • ★★★ Excellent!!!

地方の午後、駄菓子屋、空手の型。
日常の手触りを丁寧に積み上げた先で、物語はそっと非日常へ踏み込みます。

猫を守る一瞬の判断、名前を与える夜の静けさ。
派手さではなく、温度で引っ張る導入が印象的です。

ラストで示される変化は一言で強く、
「次を読まない理由がない」非常に完成度が高い作品だと思います。