「時間」と「時計」が象徴する再生の物語

本作は、過去の喪失に立ち止まった一人の男が、ベトナム、香港という異国の地を巡りながら、自分自身の「時計」の針を再び動かしていく物語です。抑制の効いた筆致で描かれる情景は、まるでロードムービーのような静かな余韻を読者の心に残します。

その他のおすすめレビュー

スター☆にゅう・いっちさんの他のおすすめレビュー328