独特の耽美な文章が紡ぐ静寂、そして狂気

本作は「カーティスクリーク」「彼岸花」の二連作短編集になります。静謐で美しい川「カーティスクリーク」は、語り手にとって秘密の癒やしの場所でした。やがてとある重大な秘密をもつ「お気に入りの川」になります。そして釣りをするしかけは幻想に変質します。

「彼岸花」、その咲き誇る丘で、白い衣の彼女と出会い、その瞳と焔に魅入られ、そして…

この作者さん独特の耽美な文章が紡ぐ静寂、そして狂気。不思議な気分に酔いしれます。みなさんもぜひ。

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