目を覚ませば、そこは愛読していた乙女小説『聖女伝説』の世界――
しかも自分は、物語の中で無実の罪により斬首刑に処される悪役令嬢アメリアだった。
華やかな晩餐会、突然の婚約破棄、そして聖女による告発。
すべてが小説の筋書き通りに進むなか、アメリアは運命の死を避けるため、従者オズワルドと共に王城を脱出する。
しかし、その直後に王妃毒殺未遂の罪を着せられ、追手の騎士団が街に放たれる。
逃亡の果て、幼き日に母から授かった「ある指輪」によって、失っていた魔力が蘇るが――
それは自分の過去、そしてこの世界の真実と向き合う扉の鍵でもあった。
これは、運命に翻弄される悪役令嬢のサバイバル物語。