風邪で寝込んだ冬の数日間を、とても優しく切り取った短編です。「冬」への気持ちが、ちょっぴり変わる瞬間を描いています。発熱した夜のだるさや、体温計に一喜一憂する感じ、夜中に目が覚めてしまうあの時間帯の空気感……。だれでも一度は経験したことのある、そんな日常のひとコマをのぞいてみてください。じんわり沁みる一編だと思います。
調子の悪いときほど、心の奥にしまってあるたいせつなものが顔をのぞかせてくれますね。そんなことを思い出させるお話。年末のせわしさがすっぽり抜けた街路は、自動車が消える。交通信号だって、自動車がいなければ意味を持たない。ほんとはだめだけれど、こういうときに冒険心が出るものかもしれません。ちょっと信号無視、してみる。
もっと見る