彼は親切な友人か? それとも全てを蹂躙する悪魔か……?

2001年。9月。
二機の旅客機が、アメリカの貿易ビルに衝突した。それは、「現実が物語を凌駕した」と呼ばれた瞬間だった。

人々は、世界で何が起きているのか、身の回りに起きていることはなんであるのか興味を持ち始める。それで開かれた窓がインターネットである。


2020年。
とある疫病が、世界を蹂躙した。
人々は隔離を強いられ、外出を自粛された。病院のベッドの数は足りなくなり、
家から出ることを制限された。

繋がらない救命センター。
会いたいのに会えない友人。
不安ごとを解決できない有識者。それに代わって……人間が話し相手に選んだものこそが、AIである。


AIの進歩は凄まじい。
今や、できないことはないのではないかと思われる。もちろん、文学の世界においても彼らは台頭し出した。

物語の主人公、結城は、スーパーAI、モルフェウスとの契約を求められる。
そして、その手をとってしまい……

名誉を手にするが、それは結城にとって、価値のあるものだったと言えるのだろうか……。







AIによる創作物。
議論はしばらく続くでしょう。
AIが書いたものを、AIが審査する時代だって、くるのやもしれません……。

良くも悪くも、とんでもない時代を生きているなあと思うわけです。


この書に、答えは載っておりません。
しかし、考え続けることが、我々人げにできる唯一のことなのではないでしょうか?


ぜひ、ご一読を。















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