概要
そこは、入ってはいけない場所だった。
住み込みの手伝いをするため、田舎の寺へ向かった主人公。
しかし、ナビに導かれて辿り着いた集落には、寺の姿がなかった。
行き先を尋ねるうちに、次第に増えていく老人たち。
日が沈み始めた頃、主人公はようやく「ここではない」と気づく。
村を抜け、川を越えようとしたその時――
正面から浴びせられた怒声が、運命を大きく変えていく。
境界の向こう側で待っていたのは、
守るために選ばれた、あまりにも残酷な正しさだった。
しかし、ナビに導かれて辿り着いた集落には、寺の姿がなかった。
行き先を尋ねるうちに、次第に増えていく老人たち。
日が沈み始めた頃、主人公はようやく「ここではない」と気づく。
村を抜け、川を越えようとしたその時――
正面から浴びせられた怒声が、運命を大きく変えていく。
境界の向こう側で待っていたのは、
守るために選ばれた、あまりにも残酷な正しさだった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!触られたら、帰れない。
まるで洒落怖に出てきそうな、恐ろしい話にございました。
主人公は、友人の叔父が住職を務める寺を探しております。
そして車のナビが、目的地に到着したことを告げるのですが……
なんだかただならぬ雰囲気を感じる主人公。
目の奥が黒い老婆しかおらず、道を聞いても無愛想に「川の向こう……」
としか答えてくれません。
流石に違和感を感じ、目的地はここではないと悟った主人公、村を出ようと車に戻る時に……老婆に腕を掴まれてしまいます。
そこから始まる絶望の話にございます。
物語の文字数は少なく、そこにいた『存在』や『川』を隔てる二つの村については語られません。それが逆に、
幾百年前から…続きを読む