概要
互いを想うほどにすれ違う――毒吸い巫女と黒髪騎士の切ない約束
「その毒を、俺に浄化させてくれ」
強い陽の光にさらされ、人々の悪意が瘴気となって国を覆う「火の国」。
巫女たちが自らの体に瘴気を吸い上げ、護衛騎士が巫女の体にたまった瘴気を浄化することで、国を守っていた。
そんな毒吸い巫女の一人、メルエトは、見習い時代からの憧れの黒髪の騎士・ナハトを自らの護衛騎士に指名する。
しかし、小さな誤解から、二人は深く互いを想いあっているのに、すれ違いを重ねてしまう。
「お前にこれ以上の苦痛を与えたくない」
「あなたに嫌われたくない」
そんな二人の危うい隙間を狙い、左大公家の若君・セネブが甘い野心を秘めて蠢き始める。
一方、風の民との混血である姫巫女ネフェルとサヴィオもまた、不穏な影を察知し密かに二人を見守るが――。
陰謀とすれ違いの果てに、二人の
強い陽の光にさらされ、人々の悪意が瘴気となって国を覆う「火の国」。
巫女たちが自らの体に瘴気を吸い上げ、護衛騎士が巫女の体にたまった瘴気を浄化することで、国を守っていた。
そんな毒吸い巫女の一人、メルエトは、見習い時代からの憧れの黒髪の騎士・ナハトを自らの護衛騎士に指名する。
しかし、小さな誤解から、二人は深く互いを想いあっているのに、すれ違いを重ねてしまう。
「お前にこれ以上の苦痛を与えたくない」
「あなたに嫌われたくない」
そんな二人の危うい隙間を狙い、左大公家の若君・セネブが甘い野心を秘めて蠢き始める。
一方、風の民との混血である姫巫女ネフェルとサヴィオもまた、不穏な影を察知し密かに二人を見守るが――。
陰謀とすれ違いの果てに、二人の
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!じれじれ恋愛がお好きな方へ
東洋風の世界観で、身を削りながら国を守ろうとする巫女の主人公と、自分の出生や血に葛藤する護衛騎士が魅力的な作品でした。
お互いに想いがあるのに、勘違いですれ違ってしまう場面が何度もあり、読んでいてXでも有名な
「ああもうじれってぇな
やらしい雰囲気にしてやるぜ」
が何度も頭に浮かびました(笑)。
二人の出会いから、どうして相手を大切に思うようになったのかまで丁寧に描かれているので、じれったいながらも二人の関係を追っていくのが楽しかったです。
最後にはちゃんと想いが通じ合い、二人のやり取りも一歩深くなったところまで読めて満足でした。
同じ世界観で、別の国を舞台にしたお話も書かれてい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!火の国の熱い夜のお話
おなじみ精霊四氏族の世界。今回の舞台は火の国です。
代表作『水の国の物語〜揺らぎの果てに未来を拓く〜』の主要人物であるザハル王も王子として名前のみ登場しますので、『水の国の物語~』より数年から十数年前のお話でしょうか。
さて、本作の主人公を務めるのは『毒吸い巫女』のメルエトと夜色の髪をもつ騎士ナハト。
火の国の宿痾たる瘴気――人の悪意が具現したものを浄化する大役を担う巫女と護衛騎士には、守り守られる以上のある秘密の関係があります。
それは巫女自身に蓄積された瘴気を、護衛騎士は自らの身体で以て浄化するというものです。
ところがこのメルエトとナハトの間には、いまだそのような交わりはあり…続きを読む