概要
鶴を助けたら、知らない男に押し掛け女房された。
そう遠くない昔のお話。
罠に掛かった鶴を助けた絵描きの男、助一(すけいち)は、ある吹雪の夜に、迷い込んだ一人の少年を家へと招き入れる。
よく働く彼が掃除中に見つけた機織り機を使い、織り上げたのは白銀の美しい布だった……。
有名な日本童話にもある異種間婚姻譚を、独自の解釈と構成で練り上げた、事件あり、感動ありの一味違う古典ファンタジー。
罠に掛かった鶴を助けた絵描きの男、助一(すけいち)は、ある吹雪の夜に、迷い込んだ一人の少年を家へと招き入れる。
よく働く彼が掃除中に見つけた機織り機を使い、織り上げたのは白銀の美しい布だった……。
有名な日本童話にもある異種間婚姻譚を、独自の解釈と構成で練り上げた、事件あり、感動ありの一味違う古典ファンタジー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「恩返し」のその先で、鶴の幸せは……?
誰もが知る『鶴の恩返し』を異種間の恋物語へと再構成しながら、本作が描くのは、単に恩を返す鶴の姿ではありません。
恩を受けた者が自分を削って尽くす関係から、互いを求め、支え合い、共に幸福になる関係へ。その変化が、二人の交流を通して丁寧に描かれています。
原典では、禁を破って正体を見たことで別れが訪れます。しかし本作で真実を知った助一が見つめるのは、何か。
昔話らしい穏やかな語り口、雪と湖と白羽が織り成す幻想的な情景、甘い恋愛、後半に待つ緊迫した事件劇まで、読み応えも十分です。
鶴が恩を返す物語、その原典を知っているからこそ、新しい結末が心に残る、優しく力強い異類婚姻譚でした。
【レ…続きを読む