概要
ファーストキスの、思い出
呉市・三条に暮らす十歳の宮原日向(みやはらひな)と、隣家へ越してきたゲオルク・ルートヴィヒ・フォン・リヒトホーフェン。こだわりが強くて少し面倒くさい日向と、彼女の強さと優しさに惹かれるゲオルクの、お好み焼きと花火から始まる初恋。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!呉の街と季節を越えて育まれる、幼い二人の初恋にキュンキュンしよう!
広島県、呉市を舞台に、十歳の少女・日向と、隣家へ越してきたゲオルクの初恋を描いた物語。
日向が何かと「バカタレ」とツッコミながらも、二人の距離感がとにかく微笑ましいです。
お好み焼き、花火大会、初詣、バレンタイン、桜――。
大きな事件が起こるわけではありません。それでも、子供の頃には何気ない一日一日がとても大切な宝物だったことを思い出させてくれます。
好きになる理由を一生懸命考えたり、離れることが怖くなったり、ほんの少し触れただけで嬉しくなったり……。
まだ恋をうまく言葉にできない二人だからこその初々しさが、なんとも愛おしい作品です。 - ★★★ Excellent!!!優しさと笑いに包まれた、初恋の物語。
最初は、隣同士に住む小学生二人のほのぼのした日常だと思って読み始めました。
ところが、読み進めるほどに、この作品の魅力は「甘い恋愛」だけではないことが分かります。
呉弁で交わされる軽快な掛け合いはテンポが良く、日向の「バカか!」「バカタレ!」というツッコミと、ゲオルクの真っ直ぐすぎる愛情表現がとにかく微笑ましい。何気ない会話だけで思わず笑ってしまいます。
一方で、お互いを「尊敬」する気持ちを大切に描いている点がとても印象的でした。好きだから一緒にいるのではなく、一人の人間として認め合い、支え合う関係が丁寧に積み重ねられていきます。
派手な事件はありません。それでも、花火大会や通学路、…続きを読む