コート使用をめぐって男子テニス部と女子テニス部が対立し、話し合いでは決着がつかないことから、代表者によるシングルス一試合で決着をつけることになる。
女子代表は県ベスト4の実力者、七海。
対する男子代表として呼ばれたのは、普段は校舎裏で一人黙々と練習している蒼颯だった。
試合そのものがキャラクター紹介にもなっていて、二人のプレースタイルや性格を知りながら、テニスの勝負を楽しめる構成が魅力です。
試合開始までの積み上げが丁寧で、それは登場人物の描写にも表れています。
女子部のエースとして責任感が強く、負けず嫌いな七海と、無口でマイペースな蒼颯。
その対照的な二人が、試合を通して鮮やかに浮かび上がってきます。
試合後のそれぞれの心情を描いた後日談にも深みがあり、少しずつ関係性が変化していく姿を追っていく楽しさもあります。
男子部長の澪、女子副部長の柚葉の4人それぞれの心の変化にも注目しながら、ぜひ楽しんでみてください。