深夜のホテルの一室。眠る相手を見つめる時間から始まる、静かで濃密な恋愛描写が印象的な作品です。「好き」という気持ちだけでは埋まらないものがある。言葉が欲しい、態度で示してほしい、でも求めすぎるのは怖い――そんな複雑な感情が、主人公の独白を通して丁寧に描かれています。愛情は温かいだけではなく、ときに不安や執着、寂しさも連れてくるもの。本作はそんな恋の一面を、繊細でリアルな筆致で切り取った物語だと感じました。大きな事件ではなく、人と人の間にある感情の揺れをじっくり味わいたい方におすすめしたい一作です。
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