概要
お題で執筆!創作合宿2026「忘却」
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!愛憐と哀憐に溢れ、心に深く刺さる家族物語。
非常に丁寧な筆致で描かれる、家族愛の物語。毎度毎度期待を上回ってくる安心感。今回も素晴らしい一作に仕上がっています。
年月と共に記憶を一欠片、また一欠片と失いつつある男。そして彼に寄り添う女。二人の日常を軸として物語は進行していきます。
どことなく漂う不思議な雰囲気。登場人物たちから少し距離を置いたような三人称の描写。にもかかわらず非常に読みやすく、先が気になってぐいぐいと読み進めてしまいます。
お題「忘却」が発表されてから生み出したとは思えず、ストックしてた話とお題が偶然噛み合ったから公開したのかなみたいな。そんな風に思ってしまうほどの自然な仕上がりに舌を巻かされました。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!切なく愛が美しく響く
「何かがおかしい」と感じながら読み進め、最後に「妻ではなく娘だった」と明かされた瞬間、それまでの場面すべてがひっくり返ります。2回も3回も。
言われてみれば。
「朝食」と言いながら昼食を作ること、味噌汁をぐつぐつ煮てしまう、「仕事へ行く」と言う娘、仏壇への「もう行くね」という独り言、男が朝刊を何度も読み返すことなど、認知症の症状を説明ではなく日常の描写だけで見せている点がとにかくすごい。
その上で、季節を春夏秋冬と巡らせる構成も印象的。
時間の流れと記憶の喪失が重なり、「娘の記憶は増えていくのに、父の記憶は減っていく」という対比が切ない。
切なく愛が美しく響く、そんな作品です。高校…続きを読む - ★★★ Excellent!!!高校生が書いたとは少々信じがたい、老夫婦の心の触れ合いを描いた秀作です
高校生作家の餡団子さんの最新作、「カクヨム甲子園」の出品作ですね。
だけど、これ、本当に高校生の作品なのか? 「あはは、オダジマさん何言ってんの?」とか、恥ずかしい事にならないよう、今タグを見直しましたが、やっぱり高校生限定ですね。
ストーリーは、秋子という老婦人が、認知症が進みつつある夫の秀司のお昼を用意してから、働きに出ていくシーンから始まります。その後、日を異にしたいくつかのシーンが積み重なっていきますが、そのうちに、この二人の言動になんとも言えない違和感が。。これはなんだ?
そして、最後は意外なオチで決着、見事な三段構成に、人生のベテランもすっかり脱帽です。
それにしても…続きを読む