概要
その御縁は、神様の庭まで続く。人が怖かった少女は今日も誰かと旅をする。
『疲れた』『帰りたい』『あの子、一人かな』――口に出されていない"声"が、聞こえてしまう。女子大生・すみれの逃げ場は、鳥居の内側と、昼下がりの居酒屋だった。
高校のある日、勾玉を受け取ってから、人の感情が流れ込んでくるようになった。善意で声をかければ「なんで分かるの」と気味悪がられ、教室では少しずつ距離を置かれて。
上京した先の大学で出会ったのは、心が日陰の池みたいに静かな先輩・奈々子。彼女に連れられて訪れた神社で、すみれは初めて知る。鳥居の内側では、声がやむことを。胸元の勾玉が、眠るように冷たくなることを。
御朱印帳を一冊。番茶を一杯。二十歳になったら、日本酒もすこし。
下町の居酒屋「結」で出会う、まっすぐなほのかと、なぜか隣にいると世界が静かになる星乃。人と関わることを諦めかけていたす
高校のある日、勾玉を受け取ってから、人の感情が流れ込んでくるようになった。善意で声をかければ「なんで分かるの」と気味悪がられ、教室では少しずつ距離を置かれて。
上京した先の大学で出会ったのは、心が日陰の池みたいに静かな先輩・奈々子。彼女に連れられて訪れた神社で、すみれは初めて知る。鳥居の内側では、声がやむことを。胸元の勾玉が、眠るように冷たくなることを。
御朱印帳を一冊。番茶を一杯。二十歳になったら、日本酒もすこし。
下町の居酒屋「結」で出会う、まっすぐなほのかと、なぜか隣にいると世界が静かになる星乃。人と関わることを諦めかけていたす
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!静かな優しさと、居場所の物語
人の感情が聞こえてしまう少女・すみれが、少しずつ人との繋がりを取り戻していく姿が丁寧に描かれるといった印象の作品です。
能力を便利な力ではなく、苦しみや孤独の原因として描いているからこそ、誰かの気持ちに寄り添えた瞬間の心地よさが伝わります。
奈々子の静かな優しさ、ほのかの明るさ、そしてまだ掴みどころのない星乃。それぞれのキャラクターが持つ距離感が良く、四人で過ごす何気ない時間が魅力です。
神社や居酒屋、旅先での風景描写が丁寧で、読んでいると読み手もその空間を共有しているような感覚にもなります。
人の繋がりや居場所を丁寧に描いた、優しい雰囲気の作品です。
今後すみれが自分の力…続きを読む