概要
この物語の主人公は、一分間。
六十秒間だけが主人公。日本中で、その一分間に起きた出来事。東京。北海道。沖縄。病院。刑務所。結婚式。葬儀。教室。新幹線。交番。海。山。老人ホーム。産婦人科。誰も主人公ではない。一分間だけが主人公。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!誰にも知られない一秒が、誰かの人生を支えている
この物語の主人公は、人間ではなく「一分間」。
同じ時刻、日本のさまざまな場所で、誰かが笑い、迷い、働き、手を差し伸べ、何かを忘れ、何かを心に残していく。その一つひとつは、歴史に刻まれるような大事件ではありません。
拾われた消しゴム。握り直された小さな手。誰にも感謝されなかった親切。気づかれないまま開いた新しい葉。
けれど、この作品は、そんな名もない一秒にも、その人の過去や未来へつながる物語があることを教えてくれます。
特に心を打たれたのは、優しさや仕事、成長の多くが、誰にも見られず、褒められず、それでも確かに誰かを支えていることです。
さらに、桜や風、古本、病室、老人ホーム、学校と…続きを読む