男子高校生・五行経人が「身体の違和感」とツボを見抜く能力で、身体的限界にありながらも人前では完璧を振舞う生徒会長・高峰アスカをケアしたことから始まる学園ラブコメです。
多くのラブコメを好み愛読する私ですが、このような形でヒロインとの出会いを果たす作品を見たことはありませんでした。
タイトルから、読者の期待を裏切らない破天荒さやコミカルな作風、そしてヒロインに劣らない魅力的な女性陣は確かに存在します。
しかし、予想の遥か斜め上を行く魅力が次第に現れてきます。
私見ですが、ある種の特殊能力を備えている場合、異能バトル的な展開が王道だったりしますが、彼の持つ能力はいわゆる難病や未病の類いに気づいてあげられるものなので、とても現実的です。
日頃、人にはうまく説明できない体調不良を抱えている人には、共感できるところが多々あり、それは作者の豊富な知識と高い文章力がしっかりと裏付けされているからだと思います。
さて、そういった能力を持っていれば主人公はさぞかし世の中うまく生きていけそうな気がしますが、彼の抱える過去、そして良心が、とても人間味のあるストーリーを生み出していきます。
人の身体のツボ、そして様々な物事のツボまで見抜いてしまう高校生・五行経人。
そんな彼が出会ったのは、誰もが憧れる完璧な生徒会長と、なぜか自分へ熱い視線を送ってくるおとなしい少女。
だけれども、二人には第一印象からは想像できない姿があって――
軽快な掛け合いを楽しみながら、それぞれが抱える秘密に触れていく学園ラブコメです。
【鋭いツボ感覚を持つ主人公】
誰もが見惚れる生徒会長・高峰アスカを前にして出た感想とは――
固そうだな。
容姿よりも、その内に目がいってしまう経人は、人のツボを見抜き、巧みに押すことのできる高校生だった。
その技が生徒会長にバレた瞬間から、経人の運命の歯車が回り始めます。
放っておいてほしいのに、アスカは経人を逃がしてくれません。
【ギャップのあるヒロインたち】
容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群。
生徒会長・アスカはまさに完璧――であるはずだった。
ところが経人と二人きりになると、他の生徒にはとても見せられない秘密があって⋯⋯
一方、おとなしく目立たない神名すずは「好きな人」のことになると猛烈な早口に。
普段との落差がとにかく楽しく、二人とも登場するたびに次はどんな一面を見せてくれるか楽しみになります。
【心に残った名台詞】
――あなたは私を救ってくれた。
とある過去から自分の力を否定する経人へ、アスカが告げた言葉です。
たった一言に、これまで、そして今後のアスカと経人の関係性が詰まっている気がしました。
ちょっと不思議な経人の力と、テンポのいい掛け合いや個性的なヒロインを楽しみたい。そんな方へオススメしたい作品です。
壇上で完璧な姿を見せる生徒会長・アスカの身体が、実は限界寸前だと気づいてしまう五行経人。
彼の“ツボが見える”特異な感性が、彼女の嘘と痛みにそっと触れた瞬間から、学園の日常は思わぬ方向へ転がり始める。
婚約を迫るアスカ、地味女子すず、因縁を抱えるギャルのミオ、そしてアスカを崇拝しすぎるタクミ──
個性豊かな仲間たちとの関わりは騒がしくも温かく、経人が誰かを救うことで自分自身の居場所も見つけていく過程が心地よい。
“身体の違和感”から始まる青春群像劇は、笑いと優しさが同居するラブコメとしても魅力タップリ。
壊れかけた完璧を、そっと支える物語。
何を言っているんだと思うかもしれません、一章しか読んでいないかもしれないからかもしれません、ですが、私には圧倒的ノスタルジーです。この出会い方、この絡み方、そしてこの人間関係の増え方、どれをとっても懐かしい。懐かしい流れです。ああ、あったな、そうだ、これだよ、こういう流れで、ドキドキニヤニヤしていたんだ。小学生だったころ、中学生に上がる前、あるいは、きまぐれオレンジロードやらんま二分の一、サザンアイズに悶えていた時が蘇る……。すべてはここから始まったそういうコメディでした。ごちそうさまです。この重すぎず、尖がりすぎていない主人公のモノローグベースの進め方、すがすがしくていいです。程よい温度感をいただきありがとうございました。
五行経人は、物事の“ツボ”を押すことで大概のことを器用にこなしてしまう、まるで超能力のような力を持つ主人公。
そんな彼が入学式で二人の少女と出会う。
完璧な生徒会長・高峰アスカ
おどおどした雰囲気の神名すず
この二人との出会いをきっかけに、経人の学校生活は大きく動き始めます。
そんな青春ラブコメ作品です✨️
まず魅力的なのは、個性豊かなヒロインたち😁
第一部では三人のメインヒロインが登場しますが、それぞれ違った魅力があり、きっと「自分の推し」を見つけたくなるはずです✨️
ちなみに、僕の推しは橘ミオです😁
そして個人的に忘れられないのが、経人の親友・タクミの存在です。
決して派手な立ち位置ではありませんが、物語の潤滑油として欠かせない存在で、気づけば愛着が湧いていました✨️
さらに、本作のテーマの一つは「押す」と「推す」だと感じました。
この言葉にはさまざまな意味が込められていて、その一つひとつに気づいていくのも本作の大きな魅力です。
ネタバレになるので詳しくは語れませんが、特に「背中を押す」場面には胸を打たれ、思わず涙腺が緩みました😢
ぜひ、あなただけの「推し」を見つけてみてください✨️
東洋医学の経穴(いわゆる、つぼ)に関する特殊な力を持つ高校生・経人が、仲間たちと送る学園ラブコメ。
ヒロインや仲間たち、とにかく登場人物の濃さがとても強いです。
ストーカー、完璧なお嬢様、ギャルに、謎の壺男。
はじめは、なんだこいつら。。と引くくらいでしたが、馬鹿馬鹿しいくらいキャラが立っていて、どんどん引き込まれていきます。
みんな、経人との出会いを通じて成長していき、経人もまた成長していく。
いつの間にか、みんなが素敵に思えてきます。
特に、高峰先輩は魅力的でした。
はじめは理不尽で、自分勝手に思えて腹立たしいこともありましたが、優しい面、頼れる面、弱い面、あと所帯じみている意外な一面などが出てきます。彼女は少しずつ成長していき、いつの間にか応援したくなりました。
また、北○の拳のパロディや、物語のテーマでもある作者様の経穴や鍼灸に関する深い知見などが作品を支えています。
軽やかな王道ラブコメの傑作です。
第1部までの感想ですが、ぜひ多くの人に楽しんでいただきたい作品だと思いました。