涙する人の為の街にたどり着いた少年が、自分の本当の心に気付くまでのお話です。「蟠りを残したままの死」によって解決することの出来なくなってしまった事柄を、街の雨がきっと洗い流してくれたのだと思いました。
美しい表現に心を奪われました。物語に入り込むとはこのことかと実感しました。私の作品の方で紹介させてもらいます。
なんとなく目にとまり、一気に読んでしまいました。丁寧で、静かで、最後に暖かい文章でした。読後感に浸っていると、私はこの街にたどり着きたかったのかもしれないとさえ思えてきました。
美しい世界、心に染み込む物語というのはこうして紡がれていくのだと思いました。読んでいる最中は自分の作品の力の無さを見せつけられているようで、少々辛くもありましたが、物語に没入するあまりそんな事はどうでも良くなりました。読みてそれぞれに、それぞれの世界が広がる。紹介してくださった方は、作画:宮崎駿と仰っていましたが、私は案外、新海誠かもしれません✨️
雨の中で過ごしている光景が、字面からありありと伝わってきます。物悲しい雰囲気で、人々はなぜここで過ごし続けるのかという興味をそそられます。心の中の温かい部分を感じられる部分もあり、とてもしっとりした質感のお話です。あまり読んだことのない作風だと思いました。
静かに降り続ける雨の中、街をさまよう少年の心情が繊細に描かれた物語です。独特の世界観と詩的な文章が、読む者をじわじわと包み込みます。登場人物たちの温かなやり取りが、心に深く染み渡るのも魅力的です。特に、無機質な機械の街が持つ柔らかさや、静かに変わっていく主人公の内面が美しく表現されています。何気ない言葉の端々に、傷ついた心をそっと癒やす優しさが宿っていると感じました。読後には、雨音がより親しく感じられるかもしれません。
雨の降る街。読後の余韻に浸れる話です。なにか切なくてしばらく余韻に浸ってしまいまいた。
雨と涙と水と・・・そういうアンサンブルでしたか。これからも、よろしくお願いいたします。
泣けます。力んでこわばっていた心がほぐされます。雨が降る街にやってきたサクはさまざまな人々に出会います。サクと一緒に雨の降る街を歩いてみてください。
一年中雨が降る町。その理由は……。結構変わった設定の作品で、楽しみながら読ませてもらいました。
心が疲れた時、またこの小説を読みたい。そんな気分にさせてくれる、不思議な余韻を残す物語。常に霧がけぶる小雨の中のような雰囲気ですが、決して陰鬱ではなく。最後は、ほのかに日の光が差してくるような、黎明を感じさせる。静かに、静かな小説を読みたい、という方にお勧めです。
書き出し、現実的な夜から朝、旅立ちからの夕方。淡々と劇的。
全話読ませていただきました。現代物なのに幻想的な雰囲気がたまらないのと、降っている雨は人によって優しかったり冷たかったりするんだろうな、という印象が残りました。少し切なくて、でもとても素敵なお話でした。
素晴らしい文章で綴られる泣ける物語です。ぜひお読みください☆
たんたんと物語が進んでいくのが、雨の降る街とマッチしていて凄く好きな雰囲気の物語です。次回作も頑張ってください!
泣きたいときに読む物語。まさにその通りのお話でした。一人ひとりの登場人物が、悲しみを抱えている。そして主人公もその一人でした。情景描写がとても幻想的で、特に最後のシーンはとても感動しました。傷ついた心を、優しく洗い流してくれるような物語です。皆さんも是非読んでみてください。
雨が止まない不思議な街へ、少年は一人やってきた。泣きたくなったら、街に血液を流す仕事をしよう。優しい雨に打たれて……。とても素敵な作品です!是非、独特な世界に浸って頂ければと思います。オススメします。
どんより昏い機械の町。でも、なぜか…温かい。とても詩的な世界観のお話です。全てが明かされるわけではありません。けれども。情景の描写、台詞。抽象的なようでいて、どれもが的確です。確実に心を射抜いてきます。どうぞ最後まで読んでください。きっと、あなたの心にも雨が降ります。…優しい雨が。素敵な作品でした。とても心に残りました。
涙がかわくとき、それは虹が見えるとき。
世界設定や主人公の身上に必要以上の説明がなく、淡々と物語が進みます。その筆致が、寄るところを喪失した主人公の心情とリンクしているようで、不思議な感覚になりました。独特な雰囲気を楽しんで頂ければと思います。