概要
たたん、たたん。たたん、たたん。
電車で乗り合わせた僕と君と、夕陽。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!夕陽は異界の入口だ
評者は夕陽が大好物である。だからタイトルだけで飛びついた。舞台は夕陽が差す電車の車内。偶然乗り合わせたのは、おそらく転校で離れ離れになった高校生の男女。あれだけ無駄口を叩けていたのに、少し離れただけで何を話していいかわからない。ようやく絞り出したのが、「夕陽だね」という間の抜けた一言。でもそこから、堰を切ったように言葉が溢れる。あー、わかるわかるという思春期男女の距離感と、二人以外誰も乗っていない赤く染まった車内。どちらの描写も秀逸だ。
夕暮れの一瞬は異界との境界である。この感覚を共有できる方はぜひ。そうでなくても、年頃の男女の微妙な距離感が好きな方にも、おすすめ。