概要
届けるところまでが、私の仕事です。
国境を越え、人から人へ手紙を運ぶ――それが、国際郵便組合に所属する「郵便魔女」の仕事である。
二十歳の郵便魔女、リネット・ファルン。通称リン。
真面目で責任感が強く、少しばかり仕事が好きすぎる彼女には、ほかの誰にもない力があった。
人や船が空を飛ぶために整備された魔力の道〈風路〉。リンだけは、その流れが消えたあとにも残る、ごく微かな痕跡を感じ取り、再び飛べる道として辿ることができる。
ある日、配達中のリンの目の前で、使われていたはずの風路が突然消失する。
失われた旧風路を辿り、十六年遅れの手紙を届けた彼女の鞄には、帰路で見覚えのない封筒が入り込んでいた。
押されていたのは、四十二年前に廃止された「風待ち郵便局」の消印。
便箋に記されていたのは、三日後に起きる、次の風路消失の予告
二十歳の郵便魔女、リネット・ファルン。通称リン。
真面目で責任感が強く、少しばかり仕事が好きすぎる彼女には、ほかの誰にもない力があった。
人や船が空を飛ぶために整備された魔力の道〈風路〉。リンだけは、その流れが消えたあとにも残る、ごく微かな痕跡を感じ取り、再び飛べる道として辿ることができる。
ある日、配達中のリンの目の前で、使われていたはずの風路が突然消失する。
失われた旧風路を辿り、十六年遅れの手紙を届けた彼女の鞄には、帰路で見覚えのない封筒が入り込んでいた。
押されていたのは、四十二年前に廃止された「風待ち郵便局」の消印。
便箋に記されていたのは、三日後に起きる、次の風路消失の予告
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お仕事への誇りから未来をつかむ物語です。
基本的にあらすじはみない人なので、タイトルから最初は某宅急便のような物語かなと思って読み始めました。
空気感はだいぶん違っていて、どこかSFを思い浮かばせるような少し固めの雰囲気もあり、驚きました。
しかしそれは良い意味での驚きであり、きっちりちゃんと一つの世界を作りあげていて、この作品ならではというものが書けているということに他なりませんでした。
郵便魔女という仕事に誇りをもってがんばる姿には、応援したくなりました。
でもちょっと頑なな面もある主人公のリンには、不安になる面もあったり、すごいなぁと感心する面もあったり。
また本作にはたくさんの他の郵便魔女を含めた仲間達が現れますが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人の営みが息づくファンタジー
この世界で生きている人々の息遣いが感じられるところが、大好きな作品です。
郵便魔女という職業、そして世界観について、とても丁寧に作り込まれています。
ですがそれだけにとどまらず、「この世界の人たちはどう暮らしているのだろう?」「どんなふうに、仕事をしているのだろう?」といった、日常の風景まで自然に描かれています。
設備の説明も、説明するためだけに存在せずに、生活の一部として溶け込んでいるので、読んでいて心地よい。
本当にすぐそこに、人々が暮らしているかのよう。
世界の隅々まで歩いてみたくなるような、温かなファンタジーが好きな方におすすめしたいです。