概要
平安京は、お気持ち表明が多すぎる
正月に実家で炬燵に入っていただけの管理職女性。みかん片手にスマホを眺めていたはずが、目を覚ますと――そこは平安京。しかも『源氏物語』の世界だった。転生先は、主役でも正妻でもない「明石の姫」。恋に全振りせず、感情で殴り合わず、それでも生活は安定済み。
ところが都は“お気持ち表明”が多すぎる世界。嫉妬に誇り、正妻マウントに恋愛至上主義―感情論で突っ込んでくる主役級ヒロインたちに、彼女が返すのは冷静な一言。
「それ、今の話ですよね?」
論破というより、ただの事実確認なのに、なぜか次々と脱落者が出ていく平安京。剣も魔法も使わず、論理と現実感覚だけで無双する異色の源氏物語転生。恋で勝たず、生き残った者が勝ち――そんな五話完結のコメディ短編です。ちなみに主人公は、作者の実像ではありません。断じて違います!
ところが都は“お気持ち表明”が多すぎる世界。嫉妬に誇り、正妻マウントに恋愛至上主義―感情論で突っ込んでくる主役級ヒロインたちに、彼女が返すのは冷静な一言。
「それ、今の話ですよね?」
論破というより、ただの事実確認なのに、なぜか次々と脱落者が出ていく平安京。剣も魔法も使わず、論理と現実感覚だけで無双する異色の源氏物語転生。恋で勝たず、生き残った者が勝ち――そんな五話完結のコメディ短編です。ちなみに主人公は、作者の実像ではありません。断じて違います!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~「お気持ち」を「事実確認」で斬る、痛快な源氏物語パロディ ~
同じ作者の『物語に選ばれし者』があれほど荘厳な擬古文で源氏物語を描いていたのに、本作はその対極を行く現代語の論破コメディという、振れ幅の大きさにまず驚かされました。冒頭の実家での母娘の口論――「それって、お母さんの感想だよね」「統計データある?」という畳み掛けは、令和の「論破系」の語り口を見事に体現していて、笑いながらもどこか身に覚えのある気恥ずかしさを感じさせます。
転生後の状況分析がコメディとして秀逸です。動揺するでも騒ぐでもなく、女房たちの態度や言葉の端々から自分の立場を冷静に分析し、「あ、これ」「勝ち組マウント、取れる側だ」と結論づける過程は、感情を排した論理的な思考回路をそのままギ…続きを読む