概要
自主企画、ギリギリ間に合いました!
筆致が変える物語【嘘と桜とレモネード】参加作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ひさしぶりに出会った兄妹の互いを思いやる心が切なくも美しい物語です。
機能不全をおこした家族のなかで、母に愛された兄と、母に阻害されて育った妹の物語です。
このふたりが子供時代に家族で通った喫茶店で、ひさしぶりに会った日の心理描写がすばらしく、兄妹の母に対する心の対比がとても美しい。
限られた文字数の中で登場人物たちの距離感や言葉にできない感情が巧みに描かれており、読み進めるほどに静かな切なさが心に積み重なっていきます。
特に印象的だったのは、会話の端々に漂う「本当のことを言えない理由」です。
大げさなドラマや激しい展開に頼らず、兄と妹の何気ないやり取りから少しずつ心情を浮かび上がらせる筆致が巧みで、私自身、読みながら、いつのまにか物語に入り込…続きを読む