概要
同じ顔、違う瞳。語りで国を動かす、三十夜のアラビアン王宮入れ替わり譚
盲目を装い路地裏で生きる語り部シャムスは、自分と瓜二つの王子カマルから奇妙な提案を受ける。
「三十日だけ、俺になれ」
金の瞳を隠したシャムスは王宮へ入り、銀の瞳のカマルは襤褸を纏い街へ出る。
シャムスの武器になるのは、人の心を動かし、寓話と機転で宮廷を揺らす「語り」の力。
一方のカマルは裏路地を駆け、兄の死の真相を追う。
夜ごと密かに交わされる、沈香の香りと泥の匂いの報告会。
互いの見たものを物語に変えて語り合ううち、二人は後戻りのできない共犯関係へと踏み込んでいく。
そして月が満ちる頃、二人は知る。
この国の物語そのものが、すでに書き換えられていたことを。
「三十日だけ、俺になれ」
金の瞳を隠したシャムスは王宮へ入り、銀の瞳のカマルは襤褸を纏い街へ出る。
シャムスの武器になるのは、人の心を動かし、寓話と機転で宮廷を揺らす「語り」の力。
一方のカマルは裏路地を駆け、兄の死の真相を追う。
夜ごと密かに交わされる、沈香の香りと泥の匂いの報告会。
互いの見たものを物語に変えて語り合ううち、二人は後戻りのできない共犯関係へと踏み込んでいく。
そして月が満ちる頃、二人は知る。
この国の物語そのものが、すでに書き換えられていたことを。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!入れ替わることの緊張感と語りの魅力
まずあらすじを拝見した時、その設定の妙に深く感心しました。
装い、入れ替わるという緊張感のある設定は、間違いなく物語の面白みを底上げするもの。
そして語りの力というのは、高尚な落語家さんやアラビアンナイトを彷彿すると同時に難しいものでもあるだけに、そのチャレンジ精神にとても惹かれました。
実際に読み進めてみると、あらすじの想像を超えてくる適切な描写や説明で、すんなりと物語の世界に入っていくことができました。
夜や月といったものが、入れ替わることの緊張感をさらに強調するという卓越した工夫も鮮やか。
まだ物語は途中ですが、先の展開がとても楽しみです。