三人の女子高生が紡ぐ、桜舞う中、幻想のような春のひとときまとうその制服は、きっと柔らかな春で出来ているふわふわと舞うスカートからは、淡く甘い優しい香りが溢れてきそう先で待っていた二人はもう随分と薄着で、仄かにピンクを遺した若葉色が、爽やかに光薫る風に揺れるんだ新しいピンクを更に加えて春はまだまだ続いているもう少し、春を味わっていたかったのなら、あなたもどうぞ、訪れてみて優しい春は、まだ、きっとそこに居てあなたの来訪を待っている
『薄着』の二人とは違う『重ね着』の女子高生。 この対比が、単なるファッションの差異でなく、 花の重なり(花弁の数)を暗示しているという構成が見事。 「春の絨毯」という動かない風景に、 少女たちの歩みという「動」の要素を加え、最後にはそれらが風に溶けていく。 まるで一枚の風景画が動き出し、また静止画へと戻っていくようなーー 贅沢な感覚と心地良い衝撃が走ります。 是非この物語をご一読あれ!
桜の舞う通学路に、三人の笑い声がやさしく溶けていく。何気ない朝の一瞬なのに、その眩しさと儚さが胸に残る作品でした。短いからこそ、春という季節のきらめきがまっすぐ沁みてきます。
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