第1章、プロローグから第8話まで拝読しました。
死神に突然「採用」されてしまった、怖がりな高校生・エイジ。
相棒になるのは、淡々と仕事を進める死神と、よく喋る黒猫。
そんな三人が向き合うのは、人に残された後悔や執着から生まれる怪異です。
魅力的なのは、ホラーとコミカルな掛け合いのバランス。
不気味な校舎や怪異の描写にはしっかり怖さがある一方、エイジが全力で怖がり、全力でツッコミ続けるため、暗くなりすぎずテンポよく読み進められます。
そして読み進めるほど印象に残るのが、本作における「死神」の仕事。
彼らが断つものは、単純に人の命ではありません。
誰かを縛り、前へ進めなくしているものと向き合う。
その意味が少しずつ見えてくるにつれて、怖がって逃げようとしていたエイジ自身にも変化が現れ始めます。
怪異の恐ろしさ、軽快な掛け合い、そして「終わらせるとは何か」という物語の芯。
第1章を読み終えた時には、タイトルにある“生き様を断つ”という言葉の印象が、読み始めた時とは変わっていました。
晩飯を買って帰るだけの平和な夜が一変、電柱から生えた「黒い手」に襲われたビビりな高校生・吉川エイジ。
彼を助けた(?)のは、無愛想な死神・クロウと喋る黒猫・アマネでした。
そのままなし崩し的に「死神ワークス」に強制採用されてしまったエイジは、同級生の兄が存在ごと消えてしまった不気味な事件に巻き込まれていきます。
本作の最大の魅力は、本格的で背筋が凍るようなホラー描写と、それを中和してくれるテンポの良いコミカルな掛け合いの絶妙なバランスです!旧校舎に這い回る無数の黒い手や、窓ガラスに張り付く顔、地下から聞こえる声など、怪異の描写は本当に恐ろしくてハラハラします。
しかし、そんな絶体絶命の状況でも、エイジのキレのあるツッコミと、どこかポンコツな死神コンビとのやり取りのおかげで、重くなりすぎずにグイグイ読み進めることができます。
ただの怪異退治ではなく、怪物たちが何に縛られ、死神たちが何を「断つ」のかという重厚なテーマにも踏み込んでいく熱い展開もたまりません。
不気味な世界観と魅力的なバディの掛け合いを楽しみたい方に、全力でおすすめしたいオカルトファンタジーです!