概要
愛はすれ違い猫の形見は消える。記憶と異能が蘇る先に彼が描いた言動とは?
葛飾誠は少年期、愛猫を亡くした。
彼は、写真に映ることを嫌がる猫を最後まで上手く描くことができなかった。
「絵を残せなければ遺体ごと廃棄する」
そう家族に脅された彼が絶望した後、その猫、墨の声が聞こえ、不思議な社に誘われる。
そして、異能力と共に化け猫の妖怪の妹の蕾を得た。
高校へと進学した現在も彼は絵描き。
だが、できあがるのは全て抽象画のようなどこか歪んだ絵。
そんなある日、誠は義妹、葛飾蕾との誤解による争いから家出した。
その際に森に隠れ、出たときその場にいた白人の少女に絵のモデルとして惚れ頭を下げる。
その出会いは平穏な日常を消し去り、裏の組織の抗争に巻き込んでいく。
彼は、写真に映ることを嫌がる猫を最後まで上手く描くことができなかった。
「絵を残せなければ遺体ごと廃棄する」
そう家族に脅された彼が絶望した後、その猫、墨の声が聞こえ、不思議な社に誘われる。
そして、異能力と共に化け猫の妖怪の妹の蕾を得た。
高校へと進学した現在も彼は絵描き。
だが、できあがるのは全て抽象画のようなどこか歪んだ絵。
そんなある日、誠は義妹、葛飾蕾との誤解による争いから家出した。
その際に森に隠れ、出たときその場にいた白人の少女に絵のモデルとして惚れ頭を下げる。
その出会いは平穏な日常を消し去り、裏の組織の抗争に巻き込んでいく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!描くことのむずかしさと、その先にある救済
主人公の誠は、幼い頃に大切な黒猫・墨を亡くし、その喪失の痛みと向き合えないまま、思うように絵が描けない画家へと成長していく——。
そんな中、「画竜点睛」という不思議な異能を得た彼は、墨の妹分のような存在である葛飾蕾とともに生きることになります。
その後、高校生になった誠の周囲で不可解な怪異事件が次々と巻き起こっていくのですが、その構成が実に秀逸で、独特な世界観に一気に引き込まれました。
誠が抱える「描けない」という根源的な欠落において、蕾という存在は現実から逸脱した一種の救済でありながら、同時に新たな呪いでもある。
この傷が物語の核にあるからこそ、怪異との対峙がそのまま彼のトラウマを…続きを読む - ★★★ Excellent!!!『描けない』哀しみが力になる、画竜点睛という発想に唸る
画竜点睛という能力が単なるバトル要素ではなく、誠が幼い頃からずっと抱えていた「描けない」という根源的な傷そのものを克服する手段になっている点がとても興味深い。
タイトルの「君の裸婦画を描きたくて」という言葉も、蕾への恋心だけでなく、墨の本当の姿を一度も描けなかった少年が、誰かの本当の姿を捉えたいと願い続ける物語全体のテーマと響き合っていて、後から効いてくる構造だと思う。
そして何より、軽妙な下ネタやドタバタコメディと、家庭崩壊、動物虐待、記憶改変といった重い主題を同じ温度感で並べてしまう胆力には脱帽する。
布幸の嘔吐ギャグの数ページ後に隼人の家族の死が語られても物語が破綻しないの…続きを読む